2011年7月27日水曜日

7月24日 夏の田んぼ 朝の散歩から

7月24日
朝、タゲリ米田んぼ周辺の散策を楽しみました。

■ビオトープの生き物


写真1
ビオ池は、雑草のヒルムシロをある程度取り除き綺麗にされ、日陰用シートを上げる等整備されていました(写真1)。昨日午後から鈴木さん(熊沢さんもかな?)が整備されたのですね。すっきりしましたね。お疲れさまです。

写真2

写真3
ビオ池、共同田奥側、小西さん田んぼ奥側等には、イトトンボが随分多く居ました。アオモンイトトンボが多かったように思います(写真2)。未成熟と思われる赤いイトトンボも居ました(写真3)。

写真4
コバネイナゴの幼虫(と思われる)もいました(写真4)。
まだまだ名の分からない昆虫が沢山います。


■ジャンボタニシ 発見 (寒川で)

写真5

写真6
隣接する寒川方面の田んぼも見に行ってきました。噂のジャンボタニシの卵塊が一枚の田んぼに一箇所はありました。そのうちの一枚の田んぼ一箇所で卵塊と成貝を見ることができました(写真5:中央の稲の株元に赤い卵塊、左下方の水中に成貝)。成貝は、本当に大きいですね(写真7)。角のような触角です。

写真7
帰りのトンネル前で気持よさそうに朝日で日光浴しているアオダイショウに会いました(写真:中央)。1メートル以上はあります。早朝は、様々なことに遭遇します。
Text & Photo. by M.Hirata

■ジャンボタニシについて

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の卵塊と成体など 写真:K.Suzuki 
ジャンボタニシは正式和名をスクミリンゴガイと呼ぶ南米原産の淡水産巻貝(タニシとは全く関係のないグループに属す)。

ジャンボタニシは正式和名をスクミリンゴガイと呼ぶ南米原産の淡水産巻貝(タニシとは全く関係のないグループに属す)。

人の手によってもたらされ、この20年ほどの間に全国に広まった。東南アジアなどでは稲を加害する(生育初期の茎を食べてしまう)”最重要害虫”と見なされて恐れられている。

日本在来のタニシ類は1~5㌢(殻の高さ)、よく見られるヒメタニシが3.5㌢、マルタニシが5㌢までなのに対して、この貝はほぼ倍の大きさの7センチほどの大きさに成長する。

湘南地方では、今年寒川の水田で繁殖しているのが発見され分布拡大が懸念されている。幸い、今のところタゲリ米田んぼへの侵入はないが、水系によってつながっているので油断ができない。

ただ、アイガモ、コイ、モクズガニなどよって稚貝が食べられ繁殖が抑制されることが確かめられている。(参考:稲を加害するスクミリンゴガイの防除へ向けて

生物相の豊かさを目標にしているタゲリ米地区の田んぼでは、サギ類、カルガモなどの強い味方がいる。
「ひょっとして私たちが設置した魚道が大きな意味を持ってくるかもしれませんね。魚道で生物相を豊かにでき、結果的にそれで大繁殖を防げるという結果になると素晴らしい。そんな結果をここの田んぼ保で証明できたらまさに革命的・・・ (平岩さん)」 今後の推移が注目される。

7/23 中干し時期の草取り

7月23日
田んぼの中干し(栽培上、水をいったん抜く作業)に合わせて、地区一斉の川刈り(共有する用水路や農道などの草刈り)が行われました。
これに合わせて三翠会でも体験田の草取り作業を行いました。

■体験田の草取り


写真1
午前中9時から共同田奥側の田の草取りを、会員の小林さん、熊澤さんとともに開始(写真1:背景は富士山)。
風があり、暑くもなく順調に作業をすすめることができました。
助かります。

写真2
先に鈴木さんらが行ったエンジン付き草取り機のおかげで、田の草は、コナギ(写真2:稲の間のハート型の葉)がまばらにあるだけで大変に楽に作業をすすめることができました。
一頃の手作業の大変だったことを思うと夢のようです。大変に助かりました。途中、地区の川刈り作業が終了した、農家の小西さん、鈴木さんも加わり、共同田の草取りは午前中に終わりました。
ここにきて一気に気温が上がったようです。但し、皆で手植えした黒米田の方は、草取り機が入りませんので、かなり田の草で一杯です。


写真3
小生は、午前中に失礼しましたが、久しぶりの農作業を楽しもうと小林さんは、早々と昼食を取られ、午後からも黒米田の草取りに精を出されていました(写真3 写真中央)。
また、熊沢さんもお昼に一度戻られ、同じく午後も草取りを開始されるとのことでした。お二人とも大変にお疲れさまでした。

■魚を助ける人


写真4

写真5

写真6
お昼時、水のなくなった用水路でバケツをすくい、自転車で下流の水流のある用水路まで何度も往復している方がおられました。
中干しの影響で、田んぼや用水路に残ったわずかの水に逃れていた魚たちを助けておられたのです。
ヘルメットを見ると、「中日本高速道路㈱」との文字が見えました。(以上、写真4~6)
高速道路工事現場の作業員さんです。
自分のちょっとした休憩時間を使っているようでした。
西久保田んぼに来るとどんな方でも心優しくなるのですね!素敵なことですね!

写真7
休憩中に、熊沢さんが見つけたのですが、大山の左手にもう一つ山があるように見える雲(写真7)がありました。
皆さん分かりますか?
さすが絵心のある方は、自然の現象にも想像力豊かなのですね。いつも差し入れありがとうございます。

写真8
田んぼ稲の根元に羽化して間もないのでしょうか?まだ飛び出さず体を休めているウスバキトンボ(写真)を見つけました。夏の田んぼは、昆虫たちでいっぱいです。楽しいです。
Text. & Photo. by M. Hirata

7/15 市の自然環境評価・再調査 芹沢池に参加して

7/15(金)
三翠会では今年度、茅ヶ崎市の自然環境評価・再調査に協力して、市内の水辺の生き物調査を実施しています。
この日は、市内柳谷の芹沢池(里山公園調整池)」の調査に参加してきました。


写真1
魚介類調査には、多くの道具が必要なのにはビックリしました(写真1)。
                                   

写真2

写真3

      写真4
更に現地へ到着し、いきなり「魚群探知機(写真2:Nさんが池に投下中)」の登場です(水深は、岸近く0.7~1.2㍍、池中央0.2~0.3㍍で意外に浅い)。水温29°C、気温35°C。

また、「はえなわ(写真3:うきの部分)」。お魚キラー(籠)(写真4)。そして、おびき寄せるための練りエサに加え、「フレッシュ赤虫(冷凍)」をたっぷりです。

写真5
そして、投網。
調査を指導して下さる専門家のSさん、Nさんとも投網が大変上手でした(写真5)。
                             

      写真6

      写真7

      写真8
調査結果報告は、主な魚類としては、コイ(写真6…Sさん投網)1、テナガエビ(写真7…森上さん調査中)1、オタマジャクシ(ウシガエルと思われる)多数、モツゴ多数(写真8:大漁)、フナ、アメリカザリガニなどです。
午後から、清水谷の調査にも参加させていただきました。まだ暑さに慣れていなかったので疲れましたが、それはそれは心地良い楽しい一日でした。帰宅後、美味しいビールとワインで朝までぐっすりでした。

Text. & Photo. by M.Hirata


【芹沢池の調査について】
暑い中、連日の調査参加、お疲れさまです。           

 ”芹沢池”は都市公園造園に義務付けられている調整池で全くの人口池なのに魚介類調査をし、自然環境評価調査とする矛盾はなんであろう。人口池でもともと何もいる筈がないのだが、何者かが池に魚が見られると楽しい、何かが棲んでいてもいいだろう等と思って何かを放流してたのしんでいるに違いないでしょう。全く外部と水の流れが、つながっていなければ、それも良いでしょう。

 しかし、想像していたより生き物の種の数が少なかった事に、ホッとした半面、少々拍子抜けであったのが正直なところです。

 種類は少なかったがモツゴとウシガエルが大繁殖していたのには驚きでした。
一方これだけ大量のモツゴがいるという事は大食漢で肉食魚のブラックバスやブルーギルはこの池には存在していないということが分かるのだそうだ。ブラックバスやブルーギルはモツゴを餌にしていることが多いとS氏は指摘されていました。

 午後は清水谷の木陰で弁当を済ませ、谷戸の言わば駒寄川の源流付近の流れを調査をしました。この谷戸はいつまでも今の環境を維持し、次世代に繋げていってほしい場所です。

Text by Y.Moriue (三翠会 水生生物調査リーダー)

2011年7月26日火曜日

7/18 浜降り際 宮立

7月18日 深夜1時


タゲリ米の里の鎮守 日吉神社の御輿が浜降り際に向けて、宮立したところです。
今年も神輿の鳳凰飾りに、タゲリ米の稲を添えさせていただきました。

2011年7月4日月曜日

ビオトープ&黒米田周辺の草刈と生き物観察

7月2日(土)
タゲリ米田んぼの一角に設けてあるビオトープ周囲の草刈と生き物観察を行いました。

▲ビオトープでの草刈…Photo. by K.Suzuki
▲ビオトープ水面の野草…Photo. by K.Suzuki
1.土手に生い茂った野草は…ヨシ、ササ、ギシギシ、ジュズ玉、イヌゴマ、アカツメクサ、・・・・など

2.ビオ田畔に茂ってる野草
ジュズ玉、クサネム、イネ科雑草?
3.ビオ田内に茂った野草
イヌムギ?等のイネ科雑草、水面にはヒルムシロ

作業は、刈過ぎないように注意し茂みを残しながら行いました。


■野草以外の観察結果■
▲カエルの卵塊…photo. by K.Hiraiwa
◯水棲生物
-1.ビオ田水面:ウシガエルの卵塊
-2.水路:フナ25cm*3,中12cm *1、ナマズ稚魚*1
-3.水田、休耕田には ナマズ稚魚2~3cm多数
-4.小出川には ボラ?様の稚魚の群泳
▲ビオ田の魚…photo. by K.Hiraiwa

◯野鳥
-1.ゴイサギ1羽、アオサギ2羽、ダイサギ2~5羽、カルガモ5羽~、 (水田)
-2.カワウ、トビ、カラス、?ツバメ、など

※トピックスはゴイサギが参加者には今夏以降初めてである。
▲ゴイサギ…photo. by K.Hiraiwa

▲草刈り作業が終わってすっきりしたビオ周辺…photo. by M.Hirata ▲会と農政課のみなさんで植えた黒米田(手前)と、緑の絨毯になったタゲリ米の田んぼ(背景)…photo. by M.Hirata
作業参加者&リポート、写真…K.Suzuki,K.Hiraiwa,A.Yosida,S.Kumazawa,M.Hirata