2011年9月29日木曜日

学校田の作業を終えて稲刈り…富士山に感謝

子どもたちの収穫作業を終えて、農家のおじさん先生達は自分の田んぼの作業に戻ります。
皆さん自分田の作業を差し置いて協力してくれる方々です。

午後からそれぞれ自分田の稲刈りをしました。
お彼岸を過ぎて、日が暮れるのもすっかり早くなりました。
それぞれ学校協力の時間分だけずれて終わらず。
落日の富士山に感謝し、明日もがんばろうと引き上げました。

学校田の稲刈り

2011/09/27

今日はAM郷小5年生125人の稲刈りでした。
早朝8時から田んぼのおじさん4人組で(いずれも農家の小西勝義さん鈴木敏男さん小澤淳さん&小生)で準備し9時半から順次4クラスを迎え稲を 鎌で刈るー束ねるー架け干しするを全員が体験しました。

稲刈り鎌を使うこと…注意が学びに

稲刈り鎌はのこぎり歯タイプで良く切れる刃物です。
使い方を誤ると危険極まりない凶器になります。
生徒が怪我をすればおじさん方は元より先生も校長も責任大変です。
即刻中止。以降学校では取り止めになるでしょう。

絶対に怪我させない指導監督が求められます。
子供個々の器用さなどや個性・能力を知らないままでしっかり教えねばなりません。
何時もこれが一番緊張する作業です。お母さん方もかたずを飲んで聞いています。

言って聞かせ、やって見せ、それから生徒にやらせる訳です。

「おじさんが言ったことをしっかり聞いて見て、守れば怖がることはない。大丈夫。いままでも何百人の先輩は誰も怪我していない。安心してしっかり作業しよう」と催眠術をかける訳です。

元気な子どもたちの力で稲刈りも半日昼で無事完了。
おじさん達皆で良かったよかった!
校長先生も、いつも稲刈りの時は駆けつけて下さって、後方で見守って下さいました。
ありがとうございました。

共同田 タゲリ米の脱穀

9/25(日) 米作り体験の共同田で脱穀作業をしました。

稲穂とコンバインの向こうに、前日初冠雪を記録した富士山が見えます。

脱穀=稲の株からモミ付の米粒をしごき落として袋詰めし、稲わらは結束して束にする作業を行うハーベスタという機械。機械といっても、慣れ親しんでくると、牛や馬のような愛着を覚えます。

結束された稲わらはひとつにして運び出します。
(日本のナチュラルイラストレータの草分け=前代表の森上さん)
稲は何一つ無駄になる部分(ゴミとなる部分)はありません。
畑作業の敷きワラなど、いろいろな用途に使われます。

半年間の農作業に参加して、だいぶ板についてきた大学生の I さん。

脱穀して袋詰めされた30キロ詰め米袋。
籾付きなので30キロまではないですが、でもずしりと重たい。

刈り取られた後の株からは早くもひこばえ(新芽)が伸びていました。また、脱穀時にこぼれた米粒も結構地面に落ちてます。これらはカルガモやスズメなど植物食の野鳥たちに、露になった土中の虫は動物食の野鳥たちに…。

スイッチョン(ウマオイ)。

タゲリ米は茅ヶ崎市西久保地区の田んぼを中心とした農家のお米です。この日は各農家の田んぼでも刈入・脱穀も行われていました。
お隣りの田んぼ。一家総出、小学生や中学生もお手伝いしていました。

地元の小学校の子どもたちが作ってくれた案山子さん、
お役目ご苦労さん。

作業終了後、農業委員など地域の世話係でお忙しく手が回らなかったMさんの田んぼのヒエ(雑草)を取リのぞく作業を行いました。米作りは雑草との闘いでもあります。

黒米体験田の稲刈り

9月24日

三翠会会員が農家と共に米作りの体験をする「共同体験田」で黒米の刈入れをしました。


台風15号で倒伏し、水浸しになった稲も、速やかな復旧作業で元気を回復していました。
胸を撫で下ろしました。


刈り取った稲を結束し…


はざがけ(天日干し)していきます。


今年は若い力(大学生)も加わって…


今年は若い力(大学生)も加わって…


作業終了後の記念撮影。
達成感&充実感 ┬|´ω`*)。oO(ヤッタ♪)

台風被害と修復作業

9月21日、大きな被害をもたらせて駆け抜けていった台風15号。

タゲリ米の里でも、収穫してはざがけした稲がバラバラに倒されてしまいました。
おまけに田んぼは水浸し。水に浸かった状態に置くと稲はすぐに芽を出してしまいます。

発芽させてしまったらお米にはなりません。
すぐにも、はざがけをやり直して乾燥させなければなりません。
農家の小西さん、鈴木代表、休みを取った平岩さんが朝から修復作業を開始。

体験田の稲は、午後いっぱいで何とか修復の目処が経ったそうです。
ところで茅ヶ崎の皆さん、この田んぼにたまった水が、一時的な遊水地(ダム)機能を果たして、小出川下流域の都市部の洪水を未然に防いでいるのです。

こちらは鈴木代表の田んぼ、同じく倒伏してしまいました。
鈴木さんが体験田の修復へ回った下さったので、こちらは奥様が単独で修復されました。

体験田の収穫

2011/09/19 
農家の小西さんが管理してくださっている共同田のタゲリ米の収穫を行いました。


この共同田はまず昨年暮れ茅ヶ崎市農水課の提供によるレンゲの種まきから始まっています。
参考>>
6月の田植には同課の皆さんも応援にきてくれました。
参考>>
稲刈り機を操るのは大学生の I さん。タゲリ米の活動を卒業研究に取り組んでいます。


タゲリ米の活動には、ナマズ倶楽部といって、お米作りや出荷作業のお手伝いを楽しんでもらう会員制度があります。
写真左はお手伝いをいただいているKさん。
神戸から駆けつけてくださいました。

2011年9月22日木曜日

9月15日、湘南タゲリ米の収穫が始まりました。

先陣を切ったのは小西さんご一家。
会員や小学校の体験作業など、いつもお世話をいただいています。
茅ヶ崎西久保で取れる湘南タゲリ米は、地区の約25軒の農家のお米です。

バインダー…稲を刈りながら結束していく機械です。

はざがけ…刈り取った稲は、田んぼに立てた支柱に吊るして干していきます。

黄金色に染まった田んぼ。
稲穂の色は豊かさの象徴。2000年来私たちの記憶の中に生きています。
これを見ると、とても豊かな気持ちになります。
(もし、これが札束だったら…と想像してみましたが、同じように豊かな気持ちになれるでしょうか?)

タゲリ米は、キヌヒカリと呼ばれる品種です。
神奈川県で最も多く栽培される品種です。背丈が低く、台風による倒伏の被害を受けにくく、お米は絹の様な輝きがあるのでこの名があります。コシヒカリに比べるとあっさりとした食味が特徴です。
キヌヒカリの味の特徴は、ご飯がさめても適度な弾力と粘りが保持されることです。そこで、おにぎり屋やお寿司、また、ピラフなどの洋風料理に最適です。コシヒカリなどの柔らかく粘りの強いものと使い比べてみると、その良さがよくわかります。

こちらは黒米の稲。
昨年のような高温障害もなく、美しい黒に染まっているようです。
ご好評につき、今年も黒米を付けたセットも販売します。

稲は品種によって、株の姿や色が異なります。
黄金色のキヌヒカリに対して、手前の緑が餅米。

ゲリ米の田んぼの脇を流れる小出川。
都市を流れる河川ですが、両岸は昔ながらの土の堤が残されています。
現在ではほとんどがコンクリート護岸がなされる中とても貴重な風景です。


田んぼと小出川を行ったり来たりしているカルガモ親子。
みんな大きくなりました。

こんな風景が湘南茅ヶ崎の地に残されています。
これは、この地の農家の皆様の努力と、今年で11年目になる「湘南タゲリ米」を支えて下さるご購入者様の賜なのです。