素晴らしい秋晴れの下
写真1 |
タゲリ米農家で、いつも三翠会の活動、とくに会員による体験田の作業に様々なアシストをいただいている小西勝義氏宅にて、「籾摺り作業(写真1)」が行われました。
脱穀して籾にしたお米から、殻をのぞく作業です。
いよいよ食べられるお米(玄米)になります。
写真2 |
10月1日に稲刈りをして一週間天日干しし、先週6日に脱穀した籾殻付の米を、籾摺り機に投入して行きます(写真2)。
籾殻は中身の玄米からはがされ煙突を通って青い網袋の中へ飛ばされて収納されます。(写真3)
(※ 写真ではちょっと見ずらいですが、白く煙っているのは逆光ではなく籾殻の粉が空中に舞い上がっているのです。肺に入らないよう作業中はマスク着用です。
写真4 |
一杯になった籾殻の網袋は、個別の袋に入れ直して整理されます(写真4)。
籾殻は焼いて肥料にしたりして活用されます。 稲わらもそうですが、稲=お米は捨てるところがありません。
写真5 |
次に籾殻を取り除いた米にはまだ、「粃(しいな)=実の入っていない殻ばかりのもみ)」が残っているので、これを選別して取り除きます(写真5)。
写真6 |
その後、米選別機に投入します(写真6)(投入部分は従来手作業でしたが本年から鈴木さんの案で写真の通り自動化され、楽になりました)、
選別機では、基準以下の小さい(厳密に言うと薄い)お米を選別して品質をそろえます。
(取り除かれた小さなお米は「くず米」と呼ばれ、米粉に加工して、正月のどんと焼きなどで団子にして食べます)(写真7)。
写真8 |
選別機を通ったお米(玄米)が、米袋へ収められます。(写真8)。
写真9 |
この袋を秤(はかり)にかけて重さを測ります。(写真9)
今では見かけなくなったレトロな秤ですが、立派に現役を務めています。
錘(おもり)をつけ、横棒がちょうど宙に浮いている状態が、決められた一袋の重さになります。
秤の横棒には、現在のグラム単位の他、百匁(もんめ)など昔の重さの単位も併記されていました。
写真10 |
規定量になったところで袋を結びます(写真10)。
写真11 |
それを、通称「ねこ」(猫車)と呼ばれる、柄の付いた一輪車(写真11)で倉庫へ運びます。
写真12 |
1袋は約30㎏(正味30kg+袋0.5kg)で、結構重たいです。(写真12)。
以上の工程が繰り返し行われ、無事籾摺り作業が終了しました。
三翠会共同体験田でとれた今年のお米は約8俵(60kg×8=480kg)になりました。
参加された会員のみなさま大変にお疲れさまでした。体調などは大丈夫でしたか?
小生少々腰にきています。
小西さん、奥様、休憩にお茶とお菓子、ふかしいも(さつまいも:とっても美味しかったです)等、すっかりご馳走になりました。ありがとうございました。
作業後、小西さんの奥様がちよっと精米してくださり、採れ立てのタゲリ米を頂きました。夕食に早速炊いてみましたが、艶々で風味も良くとっても美味しかったです。翌朝夕食に残ったタゲリ米を食べましたが、艶々・風味も変わらず、家人も美味しい美味しいといって食べていました。ありがとうございました。
リポート & 写真 M.Hirata
0 件のコメント:
コメントを投稿