2012年9月5日水曜日

新聞の取材、田んぼの草取りなど

● 9月5日午前
タゲリ米の田んぼで、朝日新聞社の取材をお受けしました。


  
 頭をたれた稲穂を前に…。魚道を紹介。 
  
農家( 生産組合長)にインタビュー。これまでの三翠会の歴史や活動についてお話しました。 



● 午後からは、稲穂に群がる雀の群れを観察したりしながら草取り作業をしました。

●スズメの行動観察 
 
 たわわに実った稲穂。中のお米もほぼ熟して刈入れを待つばかり。
しかし、収穫を心待ちにしているのは人間ばかりではありません。スズメ、ハト、カルガモなどがやってきます o(*≧□≦)o
 
スズメたちは、50~100羽くらいの集団になってやってきます。しかし、バラバラに 行動しているのではありません。
常に周囲を警戒しながら群れでまとまり、田んぼに隣接する学校施設の樹木(写真右)を”ベースキャンプ”にして、田んぼとの間を往復していました。人や車が近寄ると、すぐに”ベースキャンプ”に戻ります。
そこで、スズメたちに狙われる場所は、”ベース基地”に隣接する道路沿いの田んぼに集中してしまうようです。
 
 もちろん、農家の人達は黙って見ている訳ではありません。
対策その1…案山子(かかし)。
 
 対策その2 防鳥ネット
これは効果が高いのですが、でも、スズメたちは道路沿いに降りたりして、網の脇から稲穂を引っ張ってつまんでしまうので完璧ではありません。
 
  
 対策その3
キラキラ光るテープを張る。
 対策その4
鳴り物(食品トレーを最良。風が吹くと棒にぶつかりカラカラと音を出す)
 
 川沿いの土手の茂み(写真左)を”ベースキャンプ”にする場合もありました。その際は、いったん、駐車場を中継地にしていました。写真赤の楕円で印をつけたところに居ます。
 
 ●田んぼの草取りとビオトープの植物
 
 田んぼでは、イヌビエ(写真右、ススキのような姿)、コナギ(写真左)などの雑草がありました。

すでに稲は胸ほどの背丈に育っていますので、葉や稲穂をわらをかき分け、かき分け、茂みの中に顔を潜り込ませて草取りしていきました。

稲の葉には珪酸分(岩石やガラス、水晶を作る成分)がたくさん含まれているので、顔に当たるとチクチクとたいへん痛いです。

この日も残暑が厳しかったのですが、田んぼを渡る風はなんとも言えず爽やかでした。目の前をたくさんのトンボが行き交う姿に慰められ、時々高く飛び上がりながらさえずるセッカの鳴き声が耳に心地よかったです。
 
 田んぼの一角には、茅ヶ崎市の下水道建設課の看板があって、茅ヶ崎のマスコットキャラクター「えぼし麻呂とミーナ 」が防災(洪水)効果があることを解説してくれていました。 
 
田んぼエリアの一角にあるビオトープをのぞいて見ました。  
 
水面は一面、ヒルムシロという植物で覆われていました。
 
 その間から、オモダカの白い美しい花と矢じり型の葉ものぞいていました。縁起物として正月のおせち料理に欠かせない「クワイ」の野生種です。
 
 ビオトープの水は太陽電池パネルを電源としたポンプで地下水を組み上げて供給しています。ギンヤンマ、何種かのイトトンボがたくさん訪れていました。ハグロトンボの姿も見られました。
 
 各農家(及び市民グループ)単位で、今月中旬頃から、順次稲刈りが始まります。写真は、黒米の稲穂。最初に紹介した稲(品種キヌヒカリ=タゲリ米になる)に比べると、全体に黒っぽい。

写真 & テキスト by T.Sakurai

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