2012年6月11日月曜日

子どもたちによる人力代かき

6月11日 タゲリ米を生産する田んぼの一角にある、地元小学校の体験授業用(5年生)の田んぼで、子どもたちによる代かきが行われました。

「代掻(しろか)き」というのは、稲の苗を植え付ける前に、水を張った田んぼの土の表面を平らに均(なら)す作業です。

昔は馬や牛、現在では、トラクターなどに代搔き用の農機具を取り付けて行われています。
学校田でも昨年までは 、農家による機械作業を見学していました。
  



そこを今回、子どもたちの全員参加による「人力代搔き」として、挑戦しました。
授業をサポートする田んぼ塾(農家、先生、保護者による) 塾長の鈴木さんも、「初めての体験」だそうです。


まずは畔に並び代掻き作業の目的・役割の説明を受ける子どもたち。

今回これを企画したのは、

1:田植え前に泥んこ田に慣れてもらい、楽しさも体験させておきたい。
2:代掻き作業を見学でなく実地に体験させたい。生徒100人が授業時間内で同時に出きる方法。

一生のうちでも最も多感な頃である小学5年生、この子たちに五感で学んでもらいたい、というのが目的でした。
全員で田んぼに入って足で田のごろ土を踏み砕く。
向こう畔迄5往復する。多くの足跡で田んぼの土はドロドロになる。
沢山の足跡だらけの田面を今度は4人一組でロープを
付けた重い板材を引く。引き板により均され足跡は消え見事に平らに成る。

最初は恐る恐るだった子どもたちも…作業が終わる頃には「まだやりたぁ~い!」と、顔まで泥を付けてみんな楽しそうでした。


はじめての経験でしたが、子どもたちの笑顔で大成功。お米作りの第一歩を、五感でしっかりと学んでくれたと思います。

茅ヶ崎でははじめての企画だと思います。農家や大人たちでも滅多に経験できるものではありません。子どもたちにとっては大いに自慢になったのではないでしょうか? きっと、家に帰って夕飯時に家族に話して聴かせたことでしょう。子どもたちの誇らしげな顔が思い浮かびました。

準備として、田んぼ塾会員のOさんに、伊勢原市の学校田での取り組みを視察してもらい、前日夕刻には、板やロープを調達して田を均す道具を先生達と6式作成。事前に軽く機械で均した田んぼで先生たち自身に体験してもらいました(6/10ブログ既報)。学校関係者、田んぼ塾のみなさま 御苦労さまでした。

写真&リポート by K.Suzuki
(記事編集 T.Sakurai)

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