2015年7月15日水曜日

「魚しらべ」中干し入り翌日の調査結果

「魚しらべ」中干し中日の残留魚調査
中干し開始後4日めの7月15日の朝9:00。11日から好天、高温続きで水の抜けた田んぼはほとんどからっから。一部、ひび割れも入っていました。そんな中、三翠会メンバーと神奈川県のさる機関の水生生物専門家も来ていただき、調査を開始しました。

さて、残留魚(=逃げ遅れて乾いた田んぼに残った魚)はどうなったでしょうか?12日の流下魚が相当の数にのぼっているので逃げ遅れたやつも天文学的だったでしょうか。
「調べ」状況は以下の地図と写真です。例えば調査した3面(地図で緑色のところ)のたんぼのひとつの18mx50mの田では一部に干からびたギンブナ他の群(10尾以内)が数箇所あったのみでした。数え落としもあると思われますが1面の田んぼで残留魚は100匹以内。それに対して1回の流下調査で200匹以上の魚が流下していました。
以上の結果と12日の結果と合わせて考えると、中干しであっても魚道を伝って魚たちはかなりの数が逃げられていることになります。(定量的なことは言えませんが数10%が逃げている?)
今までの中干し時の残留魚の観察結果では、極めて多数の魚が残留し、生存率は高くない(数%以下)と推定される年が多かったと思います。しかし今回は明らかに生存率がかなり高いことは明らかと思いました。
このような毎年の変化はまだ理由がはっきりわかりませんが、中干し前の天候や田んぼの水位、個別の田んぼの水運用などが影響しているかもしれません。今後できれば毎年「魚しらべ」を行って、専門家の分析や稲作農家の経験智を借りつつ、生息数が多くかつ生存率の高い条件は何か確かめていければと思っています。
























0 件のコメント:

コメントを投稿