2015年7月19日日曜日

「魚しらべ」中干し終了翌日の調査

「魚しらべ」中干し終了翌日の調査結果
導水開始翌日の調査をしてきました。中干しは7月11日早朝~18日早朝のちょうど1週間。この間、11日~15日の5日間は快晴、高温。その後2日間は台風の影響で雨。12日、15日の報告はすでにさせてもらいました。
今回は、中干しで退避したそ魚たちはその後どこに行ったか?三翠会の設置した魚道下水路の退避プールは役立っているか?についてを確認するために「しらべ」を行っています。活動の写真を紹介します。
結果は、導水直後ということもあるでしょうが、まだ魚道を伝っての遡上は確認できませんでした。また、田んぼに給排水する周囲の水路には魚類は戻っていませんでした。
一方、魚道下のプール(常時水深10cmの部分は全長約150m)のうち、クズなどの蔦類に深く覆われ、鳥や人が容易に近づけなくなっている50mのほどの区間のプールには非常に多くの当歳魚(ギンブナ、モツゴ、モクズガニ)が確認できました。なぜかメダカも。12日に多数見られたナマズ幼魚は1匹も見られず、みんな川に帰って行ったのではないでしょうか。
また、上記の下流側のプール(開渠で蔦は撤去されている部分)には少数のドジョウ以外はほとんど確認できませんでした。おそらく、蔦類で人間が近づけない(例えば、魚取りに来た親子)、日光が差し込まない、鳥に襲われないなどの環境が違うせいではないでしょうか。
今回の一連の中干しに関連した「魚しらべ」はこれで一旦終了です。田んぼのさかなたちの行動が少しは分かった気がしますが、中干し前後の天候や田植え以降の大水の有無、個別の田んぼの導水状況など影響が大きいことは確実で、長い期間見ていかないと本当のことはわからないでしょう。中干し時の魚類退避プールも完全に機能していることもわかったことは収穫でした。
確認された水生生物:
スミウキゴリ、ギンブナ、モツゴ、ドジョウ、コイ、メダカ、イトトンボヤゴ、モクズガニ、ヒメガムシ、オタマジャクシ(ウシガエル?)、ヒメタニシ

















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